【保存版】マイソクを配るときに役に立つ15の入居者向けキャンペーンの事例集
2023.03.30
マイソクを作るときに役立つキャンペーンの事例をまとめました。
入居者向け、仲介会社向けにキャンペーンを組み合わせることで興味を引くプランをつくることができます。
入居促進、報酬規程、期間限定サービスなどをお考えの際にもご活用ください。
また誰でも無料でマイソクのテンプレートをダウンロードできますので下記もご覧ください。
>>マイソクのテンプレート(PowerPoint版)ダウンロード
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目次
1.マイソクとは?
マイソクとは、物件概要、地図、間取図、最寄りの公共交通機関、入居条件等をまとめた資料の通称です。
たとえばこのような資料です。
主に賃貸物件の紹介をするときに使われる資料です。
マイソクとは、本来、入居者の注目を集めたり、入居者を募集するための資料ではなく、「仲介会社に物件のことを知ってもらうための資料」です。
仲介会社に物件のことを深く知っていただくことで、物件探しをする入居者に紹介ができ、お部屋を案内してもらうことができます。
2.キャンペーンとは?
賃貸のキャンペーンは2種類あります。
◎1つは入居者さん向けのキャンペーンです。
◎もう1つは業者さん向けのキャンペーンです。
それぞれのキャンペーンの事例についてここではご紹介します。
3.入居者向けキャンペーン
まずは入居者向けに行う主な8つのキャンペーンです。
3.1 成約時プレゼント(常時)
入居を決めた際にプレゼントをすることです。
たとえば、「○月末までに契約をした人に、家電3点セットプレゼント」といった商品(物品)を提供することです。
期間限定であれば、さらに入居を決めたいという誘引につながります。
3.2 ご来場時プレゼント(常時)
内覧をした際にプレゼントをすることです。
たとえば、「内覧者にキッチンセットをお渡しする」、「お水やお菓子などを置いておく」などです。
お部屋探しをしている人にとっても、おもてなしを受けることで、物件に対してよい印象が伝わります。
3.3 期間限定キャンペーン
期間限定で〇月〇日までキャンペーンすることです。
たとえば「期間を設ける」、「条件を設ける」、「対象者を設ける」などです。期限を設ける場合には消費者庁の価格表示ガイドラインを参考にしてください。
<消費者庁の価格表示ガイドライン>
過去の販売価格を比較対照価格とする場合については、割引キャンペーンの期間を最長4週間までにするとの規制を設けています。ただし将来の販売価格を比較対照価格とする場合について、キャンペーン期間についての規制を明確に設けていません。
3.4 家賃減額キャンペーン
家賃や管理費などを減額するキャンペーンです。
たとえば、時期や条件次第で家賃を下げるという具体的な金銭値引きです。
たとえば、「7月末までにご入居の方に限り家賃を5000円減額します」というものです。
長期間空室が続いている場合には、金額を下げてみるという方法も1つです。
逆にこれでも入居者の問い合わせが少ない場合は金額の問題ではないとも分かります。
3.5 敷金・礼金無料キャンペーン
敷金や礼金などを下げるキャンペーンです。
たとえば、「5月まで礼金0ヵ月、無料キャンペーン」といったインパクトを出すことです。
0という数字や、無料というのが効果も高いです。
ただし、敷金0ヵ月のようなプランを出すときは、将来入居者が退去する際の原状回復費用は実費請求をすることになりますので、賃貸借契約書の変更・修正もしましょう。
3.6 入居者の引っ越し代の負担
住み替え時の引っ越し代を負担することです。
たとえば、「住み替え時の引っ越し代を〇万円まで負担します」とキャンペーンをすることです。
入居者が転居したいと思った時に、オーナーからのキャンペーンがあることで引っ越ししやすくなります。
3.7 入居者のライフラインサービス(常時)
入居者にWi-Fi設置や水道光熱費減額のプランを紹介することです。
近年は入居者向けのサービスがたくさんあります。
たとえば、「Wi-FiやケーブルTVなどの割引サービス」、「お部屋のインテリアの割引サービス」、「引っ越し紹介サービス」など、様々なサービスを紹介することで割引になることがあります。
3.8 〇カ月フリーレントキャンペーン
〇カ月フリーレント(家賃をなくす)キャンペーンです。
フリーレントにはいくつかの意味合いがあります。
フリーとは、その名のとおり、〇〇フリー=0という意味です。
たとえば、「2カ月フリーレントならば、契約後2カ月間、0円」となります。
ただし、
・毎月の家賃、共益費、管理費、水道光熱費等のどの部分を0円にするか?
・フリーの開始時期が契約後なのか?入居後なのか?です。
・入居するまでに時間がかかる(年末に契約して来年4月に入居など)
などの条件を付記しておきましょう。
つまり、フリーのスタート時期を明確にしましょう。
3.9 学生・新社会人応援キャンペーン
入居対象者を明確にしたキャンペーンです。
入居者の職業、趣味、生活様式などを指定しましょう。
たとえば、
・学生
・新社会人
・新婚
・子育て
・禁煙者
このような対象です。
対象者に合わせたプレゼントキャンペーンを併用してもよいでしょう。
3.10 入居条件の緩和(常時)
入居条件を緩める、対象者を広げることです。
入居者の対象者を広げて、なかなか賃貸住宅に入居できない方にも訴求することです。
たとえば、
・シングルマザー
・高齢者
・ペット
・喫煙者
このような対象です。
4.仲介会社向けキャンペーン
次に仲介会社向けに行う主な5つのキャンペーンです。
4.1 成約時にプレゼント(常時)
入居を決めた際に仲介担当者にプレゼントをすることです。
一般的に、仲介会社の社員規約では、
仲介料以外に報酬をもらうことを禁じている会社もあります。
ただし、お礼というかたちで入居者を紹介して下さった担当者さんに果物をお渡しするということもあるでしょう。
たとえば、「クオカード」「商品券」を渡すということもあります。
4.2 内覧時にプレゼント(常時)
入居者を紹介してくれた仲介担当者にプレゼントをすることです。
数あるお部屋の中で、自分の物件を紹介してくれた担当者にお礼することも大切です。
紹介の多い担当者にプレゼントをお渡しすることも有効です。
4.3 仲介料の一部負担
入居者が支払う仲介料を半額あるいは全額負担することです。
通常、入居者が払う仲介料は家賃の1カ月分です。
たとえば、仲介料の一部あるいは全額を、オーナーが負担することです。
4.4 広告料(AD)増額
成約時に仲介会社へ仲介成約報酬以外のものを与えることです。
宅建業法では仲介料以外に報酬を受け取ることは禁止されています。
ただし、仲介会社の仕事は仲介行為以外にも、「オーナーさんの物件の写真を撮ってくれる」、「プロモーションを手伝ってくれる」、「仲介会社が負担をして広告を出してくれる」などします。
その広告料に対する報酬を増額することです。
たとえばathomeやSUMOなどに物件を掲載するときは、仲介会社が広告会社に対して広告料を支払っています。
4.5 仲介担当者に交渉幅を与える
仲介担当者に家賃や条件の交渉幅を与えることです。
たくさんの仲介会社がある中で、物件のことをよく知る担当者であれば、過去にどのくらいの家賃で決まったのか?入居者が決めやすい口説き文句を知っているものです。
そこで「この担当者に家賃5000円までの減額権利を与える」ことです。
そのまま決まった場合の報酬、減額した場合の報酬なども設定すると、担当者のモチベーションがあがるでしょう。
5.まとめ
私は賃貸オーナーになって20年です。
全国の賃貸オーナーとお話をしてきた中で、たくさんの方法を見たり、聞いたりしてきました。
おもてなしサービスや独自のキャンペーンなど、これ以外にたくさんありますので、その中で代表的な入居者キャンペーンをご紹介しました。
不動産業界に入ったばかりの方や素人の賃貸オーナーさんから、
・かっこいいマイソクを作りたい。
・デザイン性がよい、お客さんに届くマイソクを作りたい。
・お金をかけてしっかりとマイソクを作りたい。
というようなマイソクにお金をかけて作りたいという話をよく聞きます。
しかし結論から言えば、目的が間違っています。
なかには、インテリアデザイナーや建築関係者さんが素晴らしいマイソクを作ることもありますが、残念ながら、不動産業界ではほとんど使われません。
重要なのはデザインではないからです。
マイソクの攻略はこちらを参考にしてください。
マイソク(物件概要)の作り方と攻略ノウハウまとめ