倒産した不動産物件を購入するには、どのような方法があるのでしょうか?
結論から先に言いますと、一般の人には買うことができません。
しかし、ここからは倒産した物件を多数購入してきた筆者より、倒産した物件を買う方法についてお伝えします。
一般の方が倒産物件を買えない理由
ホテルの倒産のニュースなどを見て、その物件はこの先どうなるのかと気になっている方、いまなら格安で買えるのではと考える方もいらっしゃると思います。
しかし、一般の方には買えない理由があります。
なぜなら、倒産した物件は、基本的にその物件に融資している銀行や、出資をした株主などの債権者がその先として清算するのか、破産するのかを決めるからです。
倒産とは?
「倒産」には、事業を終了する清算型の「破産・特別清算」と、事業を継続する再建型の「民事再生・会社更生」があります。
事業を終了する場合の1つが「破産」で、最も一般的な倒産の方法です。
ですので、不動産屋から「いくらで買うといいぞ!」とは言えないのです。
実際に街の不動産屋に行っても、倒産した物件は、まず出てきません。
結論として、まずは銀行などの債権者が物件をどうするのかを決める権利を持ちます。
では、それからどうなると思いますか?
分からないですよね。
債権回収機構(さいけんかいしゅうきこう)とは?
銀行などの債権者が持っている権利や担保を回収する役割を持つ会社です。
なんとか債権回収機構、と、たいてい銀行の名前がアタマについています。
サービサー(債権回収会社)とも呼ばれています。
この債権回収機構は、倒産した物件や特定金銭債権を扱うプロですので、彼らと交渉をすることが、倒産した物件を買うときに必要となります。
倒産不動産物件を手に入れる3つの方法
実は、筆者の所有する物件(この動画を撮影している物件)は、債権回収機構から買ったものです。
私はいままでに、こうした倒産物件を複数購入したことがあります。
【※画像】
ネット上で検索しても出てきませんが、プロは買っています。
そこで倒産した物件を手に入れる方法について大きく3つ紹介します。
1. 競売(けいばい)で購入する方法
たとえば競売で購入することです。
競売では、倒産した物件が出てきます。
しかし、競売に参加するには預託金を預けたり、正規の仲介会社に依頼をしなければならず、一般の方が入札に参加するのは困難なのです。
メリットは、安く購入できる可能性があることです。
デメリットは、物件調査をすることができず、銀行融資が不可能で、買ってみないと分からないので、物件にどんな問題があるのかわからないことです。
ですので、川にたとえると、海に流れる下流にある物件といえます。
2. 弁護士から購入する方法
つぎに、弁護士から購入することです。
競売となる前に、弁護士に持ち込まれた倒産案件を購入する方法です。
ADR(Alternative Dispute Resolution:裁判外紛争解決手続)で裁判になる前や、破産になる前に倒産した物件を購入できます。
メリットは、物件調査ができ、銀行融資も可能であることです。
デメリットは、金額の折り合いが付かないと買えない場合があることです。
川にたとえると、中流にある物件といえます。
3. 債権回収機構から購入する方法
そして、債権回収機構から購入することです。
実は債権回収機構から「倒産物件を買う」際には、入札という方法をとりません。
任意売却であり、かつ売買金額も決まっています。
メリットは、物件調査をし、銀行融資が可能で、かつ必ず買えることです。
デメリットは、値段交渉ができないことです。
川にたとえると、上流にある物件といえます。
とはいえ、実は、私は値段交渉をどんどんしています。
倒産不動産物件の買い方まとめ
債権回収機構ならば、倒産した物件を人目に付く前に買うことができる。
買い取り金額が決まっており、目線が合えばすぐに買える。
プロの交渉力が必要となるが、一般の方が買えないので、しっかりと調査する時間が持てる。
ここからは皆さん、私と一緒に勉強してください。
実際に購入する流れなど、続きは第2回でお話しします。
倒産不動産物件の買い方 YOUTUBEでも紹介
YOUTUBEでも「倒産不動産物件の買い方」は視聴することができます。
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